日々の生活@上海


by hayap24bit

情人节と壊れたシャーペン

 「暖かくなった…」と日記に書くと寒くなる。今日の上海はすごく寒かった。ナンだコレ?温暖化の影響か?コートを着ないで外に出たら寒くて死にそうだったので、一旦家にとりに戻った程だ。なんだかなぁ…。

 本日はバレンタインデーである。中国では『情人节』と言う。まぁ似た様な日ではあるが、所変われば風習も異なるワケで、日本では女性が男性にチョコレートを送る日とされているのに対し、中国では男性が女性に花やプレゼントを渡す日となっている。
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 考えてみると、中国では女性から男性に何かしてくれる日って無いんじゃないかな? いつだってプレゼントを渡すのは『男性から女性へ』と決まっている様だ。この国は凄い女性上位社会カモしれない。あまり表立って前に出てバキバキと仕事をする女性は少ないのであまり目立たないが、どんな立派な男性でも裏にには必ずと言っていい程『強い女性』が鎮座していたりする。
 元々この国の男性は『仕事よりも女房や家庭が大事』というのが当たり前の世界だったりするので、彼女や奥さんを常時チヤホヤしているのがデフォルトなのだ。日本人的感覚からすると、中々男性諸氏は大変そうに見えるのだが、なになに結構楽しそうに『尽くして』いるから不思議だ。意外とMが多かったりして(笑)


 さて、関係ないが今日はちょっと悲しい事件が起きた。約30年間使い続けたシャーペンが壊れてしまった。これも後厄の影響だろうか?プラスティックの部品がポッキリと折れてしまった。
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 コレはPILOT社の製図用シャーペン『HOLDER』シリーズの0.5mm。この日記を何度かご覧になった方は既にご存知と思うが、私は子供の頃から『メカおたく』だったので、もちろんシャーペンも凝った構造の物が好きだった。
 コレはダブルノック式のシャーペンで、持ち運び時に先が曲がらない様に(製図用のため先が少し長い)先の尖った部分のユニットが丸々ノック式ボールペンの様に引っ込むタイプである。
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 小学校6年生の当時で¥2,000くらいした記憶がある(3ヶ月くらいお小遣いを貯めて買ったので覚えている)

 実はコレを買ったのには理由がある。
 私は小学校3年の頃から日本能率研究会という塾に通わされていた。勿論大方の子供がそうである様に、自分の意思で自発的に行ったワケでは無く親に言われるまま通っていたのは言うまでもない。
 最初のウチはココに通う事によって学校の勉強を全くしなくてもフツーに良い成績がとれるので、頭が良くなった様な錯覚に陥いり気分が良くなって面白がっていた。しかし子供にとっての1年というのは凄く長い時間である。2年も同じ事を続ければ飽きてしまう。小学校6年になってイザ来年中学受験!という時期には、残念ながら既に勉強に対する興味を失っていてしまい、全然勉強しなくなったのは言うまでもない。塾で知り合った友達の兄貴の影響でKISS(ハードロックのグループ)とかをモノラルのラジカセで聴きまくる様な子になってしまっていた。

 ただ、塾でのテストの成績がどんどん落ちて行くのを見て、子供心に「コレちょっとヤバイかも」と感じていたのも事実で「なにか勉強が楽しくなる方法無いかなぁ?」と自分で考え「好きなシャーペンを買えばそれを使いたくなるだろう」という事を思いついたのだ。我ながら小学生的では無い発想に驚くが、本当にそう考えて文房具屋に通ったのを覚えている。で、面白い構造のものは無いかな?と片っ端から試してコレに出会ったのだ。

 当時確かZEBRA社からシャーペンとボールペンを組み合わせた『シャーボ』というのが初めて発売されたばかりだった気がする。シマシマのが¥3,000で、ツルツルのが¥2,000だったかな。(なんでこんな事まで覚えているんだろ?自分でも笑える)
 当時はシャーペン自体が出始めの時代で、確かuniの500円くらいのアルミのシャーペンが主流だった記憶がある。確か赤と黒と青だっけかな?印刷部分が何色かあって塾では皆それを使っていた。後に主流になる100円シャープとか『グリッパー』が出て来たのはその後カナリ経ってからだったと思う。
(因みにボールペンはスーパーカー消しゴムを飛ばすのに便利なBOXYの100円のを男子はほぼ全員持っていた。ボールペンとして使ってるヒトは見た事無かったが) 1970年代後半、まぁとにかくそんな時代だ(笑)

 しかし道具が良くなっても勉強が捗るワケもなく、結果的に受験は失敗してしまったワケだが、ただ、こういう理由なので、このシャーペンを買った記憶はハッキリと残っている。

 それから特に大事にする事もなかったが、今ココにある…という事は30年以上使っている事になる。何故こんなに長持ちしたのか自分でも不思議だ。今思えばそういう出会いって中々無いので、ちょっとステキである。

 …しかし、それも壊れてしまった。

 今日、何の気無しに普通に使おうと思ってノックしたらポキッという音と共に、真ん中から先の部分が「どびょ〜ん」とだらし無く飛び出してしまったのだ。
 それから走馬灯の様に上記内容を思い出した次第である。嗚呼…失ってから気付く物事の大事さよ…。

 まぁ、形ある物は必ず壊れる運命にあるので仕方ない。嘆いていてもどこにも行けないので、とりあえず瞬間接着剤でくっつけてみた。
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 折れたのは一番力がかかる部分なので、またポキッと逝ってしまうカモしれないが、何と言うか『簡単には捨てられない何か』を感じるので、このまま頑張って使ってみようと思う。
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 放っておけばこれ以上は壊れないだろうが、使わないのが一番可愛そうな気がするから…なるべく今まで通り普通に使おうと思う。
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by hayap24bit | 2009-02-14 00:00 | 時計・筆記具